「出世したくない」若者が知らないこと【生涯賃金を守るには出世は必須】




どうも、たくみ(@takumi_blog_)です。

 

組織の中で働いていると、「出世する」機会があると思います。

 

ですが、きっとこの記事を読んでいるあなたはこんな風に思っていると思います。

  • 出世すると責任が大きくなってしんどそう
  • 出世するとプライベートの時間が無くなりそう
  • 出世しないとどうなるか

 

実際、「出世すると給料は上がるかもしれへんけど、コスパが悪い」と考えている人が多いのではないでしょうか。

 

ということで、本記事ではこういった疑問に答えます。

 

本記事の内容

出世すると責任は大きくなるけど、実は自由も増えます

出世しても、プライベートの時間は減らない理由

「出世したくない」状態でいるとどうなるか

 

この記事を書いている僕は管理職をしています。

 

ですが、残業時間は月間15時間以内で家でも仕事をしていません。

 

さらに管理職手当以外の昇給もいただくことができました。

 

こういった僕が解説していきます。




出世すると責任が大きくなってしんどそう

出世すると責任は大きくなるけど、実は自由も増えます。

 

その理由は、「仕事の内容が変わるから」です。

 

平社員でいると、所属長から依頼された仕事を仕上げていくのが一般的だと思います。

 

ですが、出世して管理者となると、上司に依頼される仕事レベルが引き上げられ、部下に仕事を依頼し仕事の進捗状況の確認が仕事の主となってきます。

 

一見、把握する範囲が広がるため忙しそうに見えますが、実際に手や足を動かすのは部下です。

 

進捗状況に問題がなかったり、顧客からのクレームがなければ、特に時間は搾取されることはありません。

 

むしろ、今まで手や足を動かしていた時間を新しいプロジェクトの企画を立てたり業務改善案の作成に充てることができるなど、自由な時間も増えてきます。

 

例えば、平社員として働いていた頃はクライアントの診療に勤務時間のほぼすべてをあてていました。ですが、管理職となることで診療時間は1時間減り、最低1時間は管理業務を行っています。部下が担当するクライアントの進捗状況の把握や実績の把握、担当部署の業務改善案の作成や新しいプロジェクトの土台つくりなどを毎日小1時間程度するようになりました。

 

ここまで読まれた方の中にはもしかすると、出世すると「部下の進捗状況の把握」とか「新しい企画を作る」のが責任が重そうだと考える人も多いと思います。

 

ですが、「部下の進捗状況の把握」はPCで日報管理にしておけば、基本的に好きなタイミングで見ることもできます。

 

「新しい企画を作ること」や「業務改善を進める」ことは日ごろ部下や関連部署と話しているときに困りごとや愚痴を聞いている中に結構ヒントがあるので、1から何かを作るということはまぁありません。

 

それに一人ですべてを抱え込まなくても、ある程度土台ができたら上司に援軍を依頼すればまた仕事を分担して効率を上げて仕事をすることが可能となります。

 

なので、出世すると確かに部下の管理や仕事の把握、プロジェクトの推進など責任ある仕事は増えるかもしれません。

 

ですが、その分他の仕事が免除されたり、自分が苦手な仕事や自分だけで終わりそうにない仕事なら周りに助けを求めやすくなるなど、実は自由も増えます。




出世するとプライベートの時間が無くなりそう

出世してもプライベートの時間は平社員時代と何一つ変わりません。

 

というのも、理由はごく単純で出世しようがしまいが仕事は時間内に終わるからです。

 

逆に平社員で働いていたころと比べると残業時間も減っています。

 

平社員で働いていた頃は、上司へ報連相する時間をうかがう必要がありました。ですが、管理職になってしまえば、報連相が欲しいことはスケジューリングをこちらのタイミングでもすることができます。自分の空き時間やいつまでに完了してほしい仕事か、そして自分が何時に退勤するかを明確に部下に伝えています。また休日に家で仕事をすることは絶対にありません。もし家で仕事をするにしても自分のしたい仕事をしているだけなので、家族や友達と過ごす時間や睡眠時間を削って何かをするなんて絶対にしていません。

 

なので、管理職の僕からすると、出世した方がむしろ早く仕事も終わることができるので、よりプライベートの時間ができると思っています。




「出世したくない」状態でいるとどうなるか

「出世したくない」状態でいると、人的資本が短くなる可能性があります。

 

つまり生涯賃金が下がるということです。

 

まず人的資本についてです。

 

  • 転職して年収を50万円upさせる
  • 副業して年収を10万円upさせる

 

こんなふうに「稼ぐ力」を高めることで人的資本の価値は高まります。

 

そして人的資本については稼ぐ力以外にもう一つ大切なことがあります。

 

それが「運用期間」、つまり「労働期間」です。

 

例えば、年収1000万円と年収500万円、これだけみると年収1000万円の人の方が生涯賃金も高いように思います。

 

ですが、年収1000万円でも労働期間が5年間、年収500万円だけど労働期間は30年間であれば、年収500万円で働く人の方が生涯年収は高くなります。

 

つまり、いくら年収が高くても働くことのできる期間が短ければ、人的資本の価値は低くなるということです。

 

安定した収入を生涯得たいのであれば、年収を高める(運用利回りを高める)ことだけじゃなくて、それを継続すること(運用期間を長くする)が必要ということです。

 

出世したくない人の大きな落とし穴

出世をしたくない人はここまで示した通り、こんな風に思っていると思います。

 

  • 出世すると責任が大きくなってしんどそう
  • 出世するとプライベートの時間が無くなりそう

 

あとは出世って給料の割にコスパ悪いよなっていうことです。

 

つまり年収と責任のバランスを考えている人が多いと思います。

 

ですが、ここまで話したように人的資本を高めるためには単に年収を高めるだけでなく、それを維持する事が大切です。

 

出世したくない人は、年収を維持できないことへのリスクを考慮できていない可能性があります。

 

というのも、「慣れている仕事」で「責任も特に増えず」に「気楽に働く」、そんな状態で定年まで働くことは難しいからです。

 

こんなぬるい状態で定年まで働くことができない理由はこの2つに尽きます。

  1. 居心地が悪くなる
  2. リストラ対象になりやすい

 

✔居心地が悪くなる

年功序列制度が普通だったこれまでの風習は失われようとしています。

 

というのも、現に経験年数や在籍年数に関わらず管理職となる人が増えてきているからです。

 

実際に、僕も管理職となりましたが、自分より経験年数が上の先輩はたくさんいたりします。

 

ですが、管理職になると経験年数や在籍年数に関係なく、指示を出すこともあります。

 

指示だけじゃなくて、配属の決定などにも関わることもあったりします。

 

ほんの一例かもしれませんが、自分より経験年数や在籍日数が少ないのに自分の配属を決められたりしたらかなりストレスになりませんか?

 

ましてや、自分があまり好きじゃない後輩が上司になって、自分の処遇を決定されたりすると一溜りもありません。

 

そうやって「慣れている仕事」で「責任も特に増えず」に「気楽に働く」だけだと、自分の後輩が上司になったりするような居心地の悪い環境にも抗うことができません。

 

✔リストラ対象になりやすい

40-50代でも一般職と同じような仕事しかできないのに、給料だけはしっかりもらっている人を客観的にみてどう思いますか?

 

僕だったらこう思います。

  • 仕事できひんのに、なんで給料だけはしっかりもらってるん?
  • 全然大した仕事せえへんのに、なんで給料だけはしっかりもらってるん?

 

みなさんは、「若くて給料が少ないながらも一生懸命背伸びしながら頑張っている社員」と「いい年になっても最低限の仕事だけする社員」どっちと一緒に働きたいですか。

 

いわずもがなで前者の「若くて給料が少ないながらも一生懸命背伸びしながら頑張っている社員」と答える人が多いと思います。

 

つまり、「いい年になっても最低限の仕事だけする社員」でいると、会社の経営が厳しくなった場合には真っ先にリストラの対象になるということです。

 

あなたがこれからも会社という組織の中で働くのであれば、高いポジションにいる方が組織から大切にされやすいというのは言うまでもありません。

 

それに会社の業績を伸ばしていこうと思っている中で、「慣れている仕事」で「責任も特に増えず」に「気楽に働く」だけでいいと考える社員は、むしろ邪魔とさえ思われるはず。

 

なので、組織の中で働くのであれば、少なくとも会社の業績に貢献できるような働き方をしましょう。

 

そうでないと、定年まで勤めあげることは厳しくなると思います。




まとめ|出世したくない人は腹を括りましょう

というわけで、本記事は以上になります。

 

最後に一つあり、「出世するということはいい仕事をするための手段でしかない」ということです。

 

今勤めている会社で「出世したくない」、あなたがそう思うのはきっとその仕事が楽しくなかったり、夢中になれるような仕事ではないからだと思います。

 

もし自分のしている仕事が楽しくて、夢中になっていれば、どこかで自然と裁量や権限が欲しくなると思います。

 

というのも、影響力がないとできない仕事もあるからです。

 

ここまでこの記事を読んでくれたあなたが、本当に「出世したくない」と思うなら、腹を括りましょう。

 

つまり「フリーランス」になってしまいましょう。

 

もし「フリーランスなんかでやっていく自信がない」と思うなら、所属している組織の一員として本気で取り組むべきです。

 

そうでないと、組織の中で本気で働いている人からしたら邪魔ものが来たようにしか思わないですからね。

 

なので、今の組織の中で「出世したくない」のであれば、

  • 転職して出世したくなるような会社で働く
  • 副業していつでもやめれる実力を身につける

この両方に取り組みましょう。

 

そうすることで、稼ぐ力が伸びるだけじゃなく稼ぐ力を維持できる期間も伸びるので、人的資本は格段に強化されます。

 

どう転んでもうまくいくように、今できる事を一つずつ積み上げていきましょう。

 

この記事が少しでもあなたの役に立てば幸いです。




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最後までご覧いただきありがとうございました。

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