どうも、お小遣い3万円のサラリーマンブロガーの匠(@takuchan_PT)です。
普段、何かモノを買うとき、いやそれ以外の場面でも僕たちは自分の意思で決定していると思っています。でもそれって本当に自分の意思で決めましたか?というのが今日のお話の内容です。
例えば、子供に習い事をたくさん習わせて色んな経験をさせてあげたいという裏側には、大金がかかり時間もいろんなことに分散されるし、一つのことに熱中し想像する機会を失わせます。でも親は子供の可能性を見つけたい…ってことがあると思います。
これはほんの一例にすぎないですが、こんなふうに自分で意思を決めても、何かの拍子に結構不合理な判断・意思決定をしていることに驚かされます。
この記事では自分の意思が何によってそんなに変わるのか、何に影響・操作されているのかまとめています。
第1弾から第4弾では以下に記した、意思に影響を与える、意思を操作する9つの要素を紹介し、そのうちの 『相対性』『アンカリング』 『無料という言葉』『報酬の方法』『現在バイアス』『所有効果』について解説しました。
▶前回の記事:自分の意思、実は何かに操作されていることがほとんどっていうお話④
- 相対性
- アンカリング
- 無料という言葉
- 報酬の方法
- 現在バイアス
- 所有効果
- 選択の自由
- 思い込み
- 信用
この記事では『選択の自由』についてまとめています。
ではどうぞ。
このページのもくじ
選択の自由が何かを失わせている

無意識的に日常では選択肢を多く持つことを僕たちは好んでいます。
- スマホやパソコンなど電子機器を買うとき、色んな用途に対応できるようにCPUやメモリの多いモノを選ぶなどできるかぎり性能のいいモノを選んだり(実際に一般人がそんなたくさんの機能まで使いこなすことができないのに…)、保証期間を長くするためのオプションを購入する。
- ある分野のことを勉強したいと思い、本屋さんに行ったけど、どの本がいいのかがわからず数冊の本をまとめて購入する。
- 子供にたくさんの経験を積ませたいから習い事をたくさん習わせる。
3つほど例をあげましたが、この他にも似たような例があると思います。
一見すると、たくさんの選択肢があることはとてもいいように、そして心地よく感じます。何も手放す必要もなくどこか安心します。しかし、選択肢を多く持つことで失うこともあるのです。
先ほど記した1つ目の例では、スマホやPCの性能が高いことは僕たちの暮らしをかなり豊かにしてくれることは間違いありません。ましてやメモリが多いとデータの取り込める量も多くなるし、理想的な環境だとおもいます。しかし、それを手にするにはそれ相当の大金がかかります。それに保証期間延長といったオプションを加えるとさらにお金がかかるのは容易に想像がつくでしょう。
2つ目の例では、1冊でしっかり勉強できる可能性があるのに、複数の本を購入することで費用はもちろん、1冊を深く学ぶ時間を手放すことになりかねません。これは3つ目の例。子供の習い事で考えるとよりわかると思います。僕たち夫婦には子どもがいませんが、自分に子どもがいたら、たしかにいろんな経験をさせてあげたいとどんな習い事をさせてあげようか血眼になって考えると思います。英語・ピアノ・水泳・書道・サッカー・野球・ラグビー…etcやらせてあげたいことは多々あります。多く習わせることでもしかしたらすぐに得手不得手がわかるかもしれません。しかし、実際時間という制約があります。習い事以外の生活があります。たくさんの習い事をさせることで、1つのことに集中して取り組む時間が減るのは明らかです。
選択肢を多く持つことは、お金だけじゃなく一つのことに集中して取り組む機会も奪いかねないのです。
まとめ
僕たちが意思決定していることは、いつも自分の中で必ず正しい選択していると無意識におもっていることがほとんどです。
今日はそんな自分の意思決定に影響をあたえる9つの要素のうちの『選択の自由』について解説しました。
『ダン・アリエリー著、予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』 では、選択肢を持つことにこんの教訓を記してくれています。
時間を無駄にするだけの委員会からは抜けよう。べつの生活やちがうタイプの友人に移っていった人たちにクリスマスカードを送るのはやめよう。バスケットボールを観戦して、ゴルフとスカッシュをやって、そのうえ家族をひとつにしておくだけの時間がほんとうに確保できるのかと自問しよう。ひょっとすると、いくつかスポーツをあきらめたほうがいいのかもしれない。このような扉を閉めなければならない。そのままにしておくと、ほんとうにあけておくべき扉からエネルギーと献身を吸いとってしまうし、わたしたちの気が変になってしまうからだ。
引用:予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』
いろんな選択肢をもつことは一見豊かな人生を送れるように見えますが、そのぶん時間やお金が搾取されることもあります。心地よくない関係や環境に居続ける人はもしかしたら、この『選択の自由』に影響を受けているかもしれませんね。
あなたの生活における物事の選択にこの記事が役立てば幸いです。
残りの2つについても記事にしていきますので、ぜひご覧ください。
では。
※この記事は『ダン・アリエリー著、予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』を参考にしています。
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