どうもこんにちは。
たくみ(@takumi_blog_)です。
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離職率が低い職場を目指し、数年が経過した。できるだけメンバーの意見を聞き、不平や不満を解決した結果、ネガティブな離職はほとんどなくなった。
だがしかし、本当にこれでいいの?と思うこともある。
というのも、なんだかメンバーみんなに忖度している気がするからだ。
そもそも離職率ゼロっていい職場なのでしょうか?
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離職率ゼロって本当にいい職場?
離職率ゼロの職場は、基本的にはいい職場だと思う。
離職率が高い職場のイメージをあげるとその理由がよくわかると思います。
- ノルマがきつすぎる
- サービス残業は当たり前
- ハラスメントが横行している
- 人間関係が最悪
- 風紀が乱れている
- 心理的安全が守られない
- 福利厚生が充実していない
- 残業代込の給与体系
- 休日がとにかく少ない
- 勤務時間外に連絡が来る
- 職員満足度よりも顧客満足度が優先 etc…
離職率が低い職場では、上記のことはほとんどないはず。ちなみに僕の職場でもこれらに当てはまることは一切ない。
「働きやすいなんて最高ですね。」
それだけで終わればいい。
だがしかし、働きやすければいいだけで終わるはずがない。
離職率が低いということは、組織の空気が停滞してしまうからだ。
人が出たり入ったりすることで、組織は少しずつ変化するが、新たな採用がなければ組織に変化は起きにくい。
仮に今いるメンバーの一人が、何か職場内にイノベーションを起こそうとしても、普段何も新しいことをしなくてもヌクヌクと働きやすく過ごしているメンバーからは不満が出てくる可能性が高いので、内部で変化を起こすのは容易いことではない。
何が言いたいかと、離職率が低くて働きやすい職場は一歩間違えれば変化できない組織になっていってしまうかもしれないということだ。
そういった意味では離職率があまりにも低いのはそれはそれで健全とは言い難いと思うのだ。
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一定の離職率は維持しておくべきだと思う
いくら変化の閾値が高まりきった人たちに変わりましょうと号令をかけても、おそらく変化することは難しいと思う。
ではどうすべきか。
一定の離職率となるような、仕掛けを作っておく必要があると思う。
たとえば・・・
- 半期ごとに個人目標を作り、到達度合いを査定する
- 一定水準の資格の取得を義務付ける
- どういった人材を求めているかをはっきり伝える
- 至らない点はちゃんとフィードバックする
みたいな感じに。
一人ひとりが少し背伸びしないと達成できないような職場環境にしておくといい。
短絡的かもしれないがうまく機能すると、頑張れない人は少しずつここの職場は私に合っていないと感じるようになるだろう。
その結果、もしかしたら職場の空気が肌に合わないから別のところにいきますっといった人が出てくるかもしれない。
そうなれば、席は一つ空く。
空いた席に新しい人が入ってくる。
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勘違いしてほしくないのは、誰かを辞めさせろといっているわけじゃない。
変化が起こる職場環境にしておくことが大切だと言いたいのだ。
その一つの手段が、離職率の一定の確保。
事業で人員を増やせるなら、おそらくそれがベストだろうけど、自部署だけではどうにもできないだろう。
なので、自部署でできることとして、できるだけ低い離職率をキープしておきたい。
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離職は良くも悪くも組織を変化させる
離職は良くも悪くも組織を変化させる発奮剤になると考えている。
嫌な離職であれば、職場環境の変化を目指さなければいけないし、もし前向きな離職であれば、またうちに戻ってきたいと思えるようにさらに発展させて魅力的な会社に成長していく必要があると思う。
離職と聴くとネガティブに捉えられがちだが、あながちそんなことはない。
今の自組織の立ち位置や方向性やり方を考えさせてくれる、フィードバック材料が離職なのかもしれない。
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この記事があなたの役に立てば幸いです。
そんじゃあね☺
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