
さぁ、温泉旅行に行こう。僕たちが今回選んだ場所は、鳥取県。
特に、何をしにいったわけでもないこの旅行。
平成最後の年の割に昭和の匂いが漂う旅行だった。
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電車の出発は11時半、まずはモーニングでも

大阪駅に到着したのはAM9:00。電車の出発まで2時間以上もあった。
その理由はモーニングを楽しむため。
僕たちは大阪駅前第1ビルの中にある『マヅラ』という喫茶店を訪れた。
むかしは夜の店だったのだろうか、喫茶店には似合わない作りの店内。
メニューは至ってシンプルで僕はミックスサンドとウインナーコーヒーを注文した。
本とビールを片手に車内へ



本屋で買った小説とコンビニで買ったビールとサラダチキンを片手に車内へ。
特急スーパーはくとに乗り込みいざ鳥取県の倉吉へ、片道3時間の旅の始まり。
車内に入るやいなや、『プシュッ』とサッポロ黒ラベルをゴクリ。
車内の色んな所から同じような音が聞こえてきたのが印象的だった。
車内も新幹線とは打って変わってレトロな造り。
窓の下にコンセントプラグがあるのが違和感だった。
倉吉に到着、送迎者に乗り込みいざ旅館へ


駅につくと、旅館のおじさんが旗をもって待っていてくれた。
送迎車にのること20分。
目的の宿に到着。
国の登録有形文化財に登録されている昭和7年開業の超老舗旅館『旅館大橋』。



中に入ると和菓子とお抹茶でおもてなしを受け、小休憩。
鳥取名産の梨を使った和菓子を片手に窓際のパノラマビューがいい感じ。
天気はあいにくの雨模様だったけどそれでも前を流れる水は澄んでいてたくさんの鴨とサギがいた。



チェックインを済ませて、案内されたのが『海堂の間』。

扉を開けると、この旅の最大の目的の1つの風景がそこにあった。


昔ながらのテーブルに肘置きのある座敷。
窓を開けるとすぐに入ることができる独り占めの露天風呂。
そして部屋に漂うなんとも言えない畳と部屋の入り混じった匂い。
昭和感たっぷりのこの部屋でしばらくゆっくりして僕たちは温泉に。
この旅館大橋がある地域ではラジウム含有量が世界一の三朝温泉が湧いている。
温泉のあとはもちろん乾杯



説明の余地はないと思う。思う存分、これでもかっていう量のカニを頂いた。
茹でたカニはもちろん、カニみそや焼きガニ、カニ刺しに天ぷら、最後にカニすきとお腹がはちきれそうになるまで食してきた。
これだけのカニが出てきても美味しくなければ意味がない。実際3年前にいったかに旅行では苦い思い出がある。でも今回のカニは違った。料理の見た目もよければ、カニの風味よし食感よしと文句のつけようがないくらい美味しかった。
ご飯のあとにもう一風呂、そしてもう一杯

日本酒をもう一杯。日本人なら誰でも憧れるシチュエーションではないだろうか。露天風呂につかりながら日本酒を『グビッ!』。皮膚で感じるお湯の暖かさとは対照的に冷酒がからだのなかを食道をつたっていく感覚。
日本人でよかった‥と切実におもった瞬間だった。
一日目はここまで。
一つ一つが普段感じることのないことが多かったからだろうか。
ものすごく濃くて長いいい一日だった。
明日の朝食と赤瓦白壁土蔵の散歩を楽しみに深い眠りについた。